障害者の兄弟がいると、結婚できないんじゃないか…って不安、めちゃくちゃ気になりますよね。
きょうだい児として育ってきた人ほど、罪悪感や自己肯定感の低下、ヤングケアラーの責任感、親なきあとに兄弟の世話がのしかかる現実が重なって、恋愛や婚活の段階からブレーキがかかりがちです。
さらに、遺伝の不安、結婚差別や義実家の反対、グループホーム不足と費用、障害基礎年金がいくらか、成年後見制度と家族信託の違い、遺伝カウンセリング費用、カミングアウトの伝え方まで、考えることが多すぎて頭がパンクしそうになることもあります。
この記事では、あなたが抱えがちな不安をほどきながら、結婚を現実にするための準備を一緒に整理していきます。 ここ、気になりますよね。
- 障害者兄弟がいると結婚できないと感じる心理の正体
- 親なきあとや兄弟の世話を現実的に切り分ける方法
- お金と制度(グループホーム、障害年金、成年後見、家族信託)の考え方
- 遺伝の不安とカミングアウトの進め方
障害者兄弟が結婚できない理由

ここでは、障害者の兄弟がいることで結婚できないと感じやすい理由を、気持ちと現実の両面からほどいていきます。 自分を責めるためじゃなく、対策できる形に分解するのが目的です。
きょうだい児と結婚の悩み
きょうだい児の結婚の悩みって、単に「相手が見つからない」だけじゃないんですよね。 多くの場合、心の奥にあるのは家族を優先してきた時間の長さと、そこで身についた考え方です。
たとえば、親が兄弟のケアで手いっぱいだと、自然と「自分は手のかからない子でいよう」となりやすい。 これは性格の問題というより、家庭の中での役割分担の結果みたいなものです。 小さい頃から「お母さん(お父さん)に迷惑をかけないように」「家の空気を悪くしないように」と気を遣ってきた人ほど、恋愛でも同じスイッチが入りやすいんです。
具体的には、恋愛や婚活でこんなことが起きがちです。
- 相手に頼るのが苦手で、つい一人で抱え込む
- 将来の話(同居・介護・お金)を切り出すのが怖い
- 関係が深まりそうになると、無意識に距離を取る
- 「どうせ理解されない」と最初から諦めてしまう
これ、あなたが弱いからじゃないです。 むしろ、家族の中でバランスを取るために身につけたサバイバル術みたいなもの。 問題は、その術が大人になってからも自動で発動して、結婚の場面でブレーキになってしまうところなんですよね。
私はここで、まず言い切りたいです。 結婚は、家族を裏切る行為じゃないです。 結婚は「あなたがあなたの生活を作る」こと。 兄弟のことを大事に思う気持ちと、あなたが家庭を持つことは両立できます。 両立させるには、感情だけで頑張るんじゃなくて、仕組みを作るほうがラクです。
私がよくおすすめする最初の一歩
- 「結婚したい気持ち」と「兄弟を大切にしたい気持ち」を分けて言語化する
- 「不安」を、何が起きるか(介護・お金・距離)に分解する
- 分解した不安ごとに、制度・支援・相談先を一つずつ当てはめる
同じテーマで、より広い視点の整理も読みたいなら、次の記事も参考になります。
罪悪感と自己肯定感低下
結婚を考えるとき、罪悪感がふっと出てきて「自分だけ幸せになっていいのかな」と感じること、ありますよね。 これ、かなり多いパターンです。 しかもやっかいなのが、罪悪感って「頭では分かってるのに、気持ちがついてこない」タイプの感情なんです。
罪悪感が強いと、無意識に「うまくいかない選択」をしてしまうことがあります。 たとえば、関係が深まるのが怖くて距離を取ったり、最初から可能性を潰してしまったり。 すると自己肯定感がさらに下がって、ますます動けなくなる…というループに入りがちです。
自己肯定感が落ちる理由も、わりとパターンがあります。 きょうだい児って、家の中で「我慢が当たり前」になっていることが多くて、自分の希望や欲求を後回しにしがちです。 だから恋愛でも「本当はこうしたい」を言えなくて、相手の顔色を見てしまう。 結果として「私って何がしたいんだっけ?」となり、ますます自信がなくなる、みたいな感じです。
ここで私が強めに言いたいのは、罪悪感をゼロにしなくていい、ってことです。 罪悪感って、あなたが家族を大切にしてきた証拠でもあるので、無理に消そうとすると逆に反動が出たりします。 だから、目標は「罪悪感を消す」じゃなくて、罪悪感にハンドルをつけることかなと思います。
ここでのコツは、罪悪感を消すより「扱えるサイズにする」ことです。
- 罪悪感=家族を大切にしたい気持ちの裏返し
- 結婚=家族を捨てる、ではなく生活設計の再編
- 不安の正体を「お金」「手続き」「距離」「緊急時対応」に分解する
- 分解した不安に、制度や人(相談先)を一つずつ当てる
罪悪感が暴走しやすいタイミング
罪悪感って、普段は静かでも、ある瞬間にドンと出てくることがあります。 たとえば、婚約・同棲・両家顔合わせ・妊娠の話みたいに「人生が進む感」が強いタイミング。 ここで「私は進んでいいの?」が出てくる。 だから逆に言えば、そのタイミングに備えておけばいいんです。
私は、罪悪感が出てきたら「私は悪い人間だ」じゃなくて、「今、私の中の家族愛が強く反応してるんだな」と捉えるのをすすめています。 そうやって少し距離を取れるだけで、自己肯定感は守りやすくなります。
豆知識:罪悪感が強い人ほど、行動より先に「頭の中のルール」を書き換えるのが近道です。 たとえば「私が幸せになる=兄弟を捨てる」ではなく、「私が幸せになる=支援体制を整える余力が出る」みたいに、定義を変える感じです。

ヤングケアラーの責任感
ヤングケアラーとしての経験がある人は、責任感が強くて優しい反面、結婚に対して「巻き込んでしまうかも」という不安が出やすいです。 ここ、めちゃくちゃリアルですよね。 あなたが悪いわけじゃなくて、人生の早い段階で「家庭を回す役」を担ってきた分、未来のリスクも先に見えてしまうんです。
でも、結婚って介護要員を探すイベントじゃないんですよ。 あなたのパートナーは、兄弟の世話を背負う人ではなく、あなたの人生の味方です。 だから、責任を丸ごと渡す発想ではなく、支援を分散する設計を作ればいい。 私はこれを「責任を軽くする」のではなく、「責任を正しく配る」って呼んでます。
責任感が強い人ほど、先に決めておくとラク
「自分が全部やる」か「全部放り出す」かの二択にしないで、役割を分けるのがおすすめです。 あなたは現場担当じゃなく、必要なときに判断するキーパーソンでも十分です。
現実的な分担の作り方
ここは具体が大事なので、分担をパーツに分けます。兄弟支援って、ざっくりでも次の要素に分かれます。
- 日常の生活支援:食事、服薬、生活リズム、金銭の小口管理
- 手続き・契約:福祉サービス申請、施設契約、更新手続き
- 医療対応:受診同行、入院時の手続き、情報共有
- 緊急時対応:事故・トラブル・連絡網の運用
で、ここからがポイント。 全部をあなたが担う必要はないんです。 日常の生活支援は支援者や事業所、手続きは相談支援専門員、医療の情報は医療機関と共有…というふうに、役割を外に出せる部分は出す。 あなたが担うのは「意思決定」と「監督」くらいに抑えられることが多いです。
結婚前に決めておくとラクなこと
- 平常時に、誰が何を担当するか(あなた、親、支援者、事業所)
- 緊急時に、最初に連絡する先(事業所、相談支援、医療)
- お金の補填が必要になった場合の上限(夫婦の家計を守るライン)
- パートナーに頼むのは「作業」ではなく「相談と同意」にする
ヤングケアラー経験がある人ほど「頼ったら迷惑」「助けてと言うのは甘え」になりがち。 でも結婚って、どっちかが一方的に背負うものじゃなくて、生活を回すチーム戦です。 あなたが頑張り屋さんであるほど、チーム戦に切り替える価値が大きいですよ。

親なきあと兄弟の世話
親なきあとの兄弟の世話は、結婚できない不安の中心になりやすいです。 将来の話って、ぼんやりしてるほど怖いんですよね。 怖さの正体は「何が起きるか分からない」「自分が全部やることになるかも」という不確定さです。 だからこそ、最初にやるべきは「全部決めること」じゃなくて、見える化です。
兄弟の生活の場、支援の窓口、費用感、緊急時の連絡先。 これを箇条書きでいいので作るだけで、気持ちが落ち着きます。 ここが整理できると、結婚の話をパートナーにする時も「感情」だけじゃなく「設計」として話せるようになります。
見える化のテンプレ
私はよく、メモ帳に次の項目をそのまま書いて埋めていくのをすすめています。 完璧じゃなくてOKです。空欄があったら、それは「調べるタスク」になるだけ。
- 兄弟の現在の生活(同居、通所先、支援者)
- 将来の生活の候補(グループホーム、入所施設、ひとり暮らし支援)
- 収入の柱(障害年金、工賃、手当)
- 支出の柱(住居費、食費、医療費、移動費)
- 契約・手続きの担当(親、あなた、第三者)
- 緊急時の連絡網(誰→誰の順で連絡するか)
メモ:親と話すのが難しい場合は、いきなり結論を出さず「情報だけ集めたい」から始めると衝突しにくいです。
結婚との両立で大事な線引き
親なきあとを考えるとき、どうしても「私の人生が終わる」みたいなイメージになりやすいんですが、そこは線引きが必要です。 法律や制度の話はあとで詳しく触れますが、感覚としては「兄弟を支える=あなたが生活を犠牲にする」ではありません。
私は、線引きを次のように言語化しておくのがおすすめです。
線引きの言語化例
- 私が担うのは、日常の介助ではなく、必要なときの判断と連携
- 夫婦の生活を壊す支援(無制限の金銭補填・毎日の介助)はしない
- 支援が足りない部分は、制度・サービス・専門職で補う
この線引きがあるだけで、結婚に向けた話し合いが現実的になります。 あなたが冷たいわけじゃないです。 むしろ、持続可能にするための優しさです。

結婚差別や義実家の反対
結婚差別や義実家の反対って、言葉にするだけでしんどいですよね。 しかも、反対の理由が「遺伝が心配」「将来が大変そう」みたいに、決めつけ混じりのこともあります。 ここであなたが感じるのは、怒りだけじゃなくて「否定された悲しさ」だったりします。 めちゃくちゃ分かります。
ただ、ここで大事なのは、感情で殴り合わないこと。 相手を論破するより、不安の正体を整理して資料化するほうが効きます。 相手の不安は、だいたい「お金」「介護」「遺伝」「世間体」に分かれます。 これを見える化して、「どこまでが事実で、どこからが想像か」を区別するのが一番現実的です。
反対が出やすいポイント
- 将来の兄弟の世話がどれくらい発生するのか
- お金の負担が誰にどれくらい来るのか
- 遺伝の不安に対して、専門家に相談できる体制があるか
義実家に説明するときの順番
私は、説明はこの順番が比較的うまくいきやすいかなと思っています。
説明の順番(おすすめ)
- 兄弟の状況を事実として短く共有(詳細は深追いしない)
- 親なきあとに向けた生活設計(住まい・支援)を提示
- 経済面の見通し(年金・費用・補填の方針)を提示
- 遺伝の不安は専門家に相談できると伝える
ポイントは、「安心材料」を先に出すことです。 義実家はあなたを責めたいというより、未知が怖いことが多い。 だから未知を減らす。 あなたが苦しくならない範囲で、淡々と現実の設計を見せるのが強いです。
注意:反対が強いときほど、あなた一人で抱えないでください。 パートナーが「自分の家族」とどう向き合うかも、結婚の大事な要素です。
もし、説明してもなお反対が続くなら、論点は「あなたの家族の事情」ではなく、「パートナーがあなたを守る覚悟があるか」に移ります。 そこは厳しいけど、結婚後の生活を守るために避けて通れないところです。
障害者兄弟が結婚できない不安の解決策

ここからは、結婚できない不安を「準備できる課題」に落とし込みます。 お金・制度・医療・コミュニケーションを順番に整えると、気持ちも現実も動きやすくなります。
グループホーム不足と費用
グループホームは「親なきあと」の現実解になりやすい一方で、地域によっては不足していて待機が出ることもあります。 だから、結婚の準備としては早めの情報収集がかなり効きます。 ここって、気持ちの問題というより、情報戦なんですよね。
まず、グループホームを考えるときに混乱しやすいのが「入れるかどうか」と「入った後の生活が回るかどうか」が別問題なことです。 空き状況は地域差が大きく、支援体制も事業所によって違います。 だからこそ、結婚前にやるべきは「一つに決める」じゃなくて、候補を複数持つことかなと思います。
情報収集で見ておくポイント
- 受け入れ対象(知的、精神、身体、重度、行動障害への対応)
- 夜間支援の体制(職員常駐か、オンコールか)
- 通所先との相性(距離、送迎、本人の負担)
- 家族の関わりがどれくらい必要か(通院同行など)
- 緊急時の対応(病院搬送、家族連絡の流れ)
費用はあくまで一般的な目安ですが、家賃・食費・光熱費などを合わせて月数万円〜のイメージで考える人が多いです。 地域差や支援の有無で変わるので、正確な条件は自治体や事業所の案内、公式情報を確認してください。
| 費目 | 目安 | メモ |
|---|---|---|
| 家賃 | 2〜5万円程度 | 地域差が大きい |
| 食費・光熱費 | 3〜4万円程度 | 実費負担が基本 |
| 日用品費 | 数千円〜 | 個人差あり |
待機が心配な地域では、ショートステイなどの利用状況や相談先も含めて、早い段階で選択肢を増やしておくのがおすすめです。 あと、地味に大事なのが「本人の慣れ」。 いきなり親なきあとに環境を変えるのは負担が大きいので、見学や体験利用ができるなら早めに試しておくと、後々の安心感が全然違います。
注意:空き状況や費用は変動します。 最新の条件は、自治体の障害福祉窓口や各事業所の案内など公式情報で必ず確認してください。
障害基礎年金いくら問題
障害基礎年金がいくらかは、結婚生活の安心感に直結します。 ここ、避けて通れないですよね。 ただし、等級や年度で変わるので、数字は目安として捉えてください。 最新の金額は公式情報で確認するのが確実です。
参考として、障害基礎年金の年金額は日本年金機構の案内にまとまっています(出典:日本年金機構「障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額」)。
あなたが知りたいのは、「年金がある=安心」なのか、「年金だけだと足りない」なのか、ここだと思います。 私はここを、ざっくりでいいので生活費の箱に分けて考えるのをすすめています。 住居費(家賃)、食費、光熱費、医療費、移動費、本人の小遣い。 これらの合計に対して、年金+工賃+手当がどれくらい埋めるのかを見ます。
年金だけで回るかの現実チェック
グループホーム費用や医療費、移動費などを合わせると赤字になるケースもありえます。 だから私は、年金の金額そのものより、次の3点を先に決めるのがおすすめです。
- 不足が出た場合、まず何の制度で補うか(自治体の手当、生活保護、各種助成など)
- 親の資産で補うのか、どこまで補えるのか
- きょうだい(あなた)が補填する場合の上限ライン(夫婦の家計を守る)
私がよく使う「家計を守る」言い方
「できる支援はするけど、私たち夫婦の生活が崩れる支援はしない。 支援が足りない部分は制度で埋める」
そして超大事な注意点です。 年金や支援制度は、申請や要件が絡みます。 誤解したまま進めると損をすることもあるので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。 最終的な判断は、年金事務所や自治体窓口、社労士など専門家に相談してください。
成年後見制度と家族信託
成年後見制度と家族信託は、兄弟の財産管理や契約の場面でよく出てくる選択肢です。 ざっくり言うと、成年後見制度は「判断能力が不十分になった後」に強く、家族信託は「判断能力があるうち」に設計しやすい、というイメージです。
ただし、ここで大事なのは家族信託だけでは身上監護(施設契約や入院手続きなどの代理)をカバーできないケースがあること。 必要な局面で成年後見制度の併用が選択肢になることもあります。 ここ、知らないと詰みやすいポイントなんですよね。
まずは「困りごと」を先に書く
制度を調べる前に、私は先に「将来起きそうな困りごと」を書き出すのをすすめています。 制度って、目的に合ってないと逆に負担になるので。
- 施設入所の契約を誰が結ぶのか
- 入院時の手続きを誰がやるのか
- 兄弟の預貯金や年金の管理を誰がやるのか
- 本人が不利な契約をしないように守れるか
この困りごとに対して、成年後見制度は「代理」や「保護」が強い。家族信託は「お金の管理・使い道の設計」が得意。 だから、どっちが上というより、得意分野が違うだけです。
注意:制度設計は家庭裁判所の判断や本人状況で変わります。 誤解したまま進めるとリスクが出るので、最終的な判断は司法書士・弁護士など専門家に相談してください。
「全部自分で抱える」を卒業する発想
結婚後のあなたの生活を守るためにも、あなたが現場で全部やるのではなく、第三者や制度に仕事を分けるのが健全です。 私はこれを「冷たい」じゃなくて「持続可能」って言いたいです。
もしあなたが「後見人=自分がやるしかない」と思っているなら、一回立ち止まってOKです。 専門職後見人を含めた選択肢もありますし、日常の金銭管理は別の仕組みで外に出せる場合もあります。 あなたは人生を続けながら、必要なときに関わる形で十分やっていけます。
遺伝カウンセリング費用
遺伝の不安があると、結婚や出産の話が進まなくなりやすいです。 でも、ネットの情報だけで結論を出すのは危険。ここは遺伝カウンセリングの出番です。 遺伝って、病名やタイプで話が全然違うので、一般論だけで「自分はこうだ」と決めつけると、必要以上に怖くなったり、逆に油断したりします。
遺伝カウンセリングの良いところは、「確率を教えてくれる」だけじゃないところです。 あなたが不安を抱えたまま人生の選択をするのではなく、情報を整理しながら、どう意思決定していくかを一緒に考える場になりやすい。 ここ、かなり救われる人が多いと思います。
費用の目安と、気をつけたい現実
費用は自費になることも多く、カウンセリングや検査内容によって幅があります。 あくまで目安ですが、初回の相談が1万円前後、検査が十数万円になることもあります。 繰り返しになりますが、これは一般的な目安で、医療機関や検査内容で変わるので、最新の条件は各医療機関の案内など公式情報を確認してください。
押さえたいポイント
- 確率の話だけでなく、気持ちの整理も含めて支援してくれる
- 検査が常に希望どおり受けられるとは限らない
- 最新の費用や流れは医療機関の公式案内を確認する
- 結果を知ることが精神的負担になる場合もあるので慎重に
パートナーにどう話すかの準備にもなる
遺伝の話は、本人だけで抱えるほど辛くなりやすいです。 カウンセリングの場で「どう説明するか」「どこまで伝えるか」を整理しておくと、カミングアウトのときに言葉が整いやすい。 私はこれが地味に大きいと思います。
医療や検査は判断が重いテーマなので、最終的には臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーなど、専門家に相談して決めてください。 あなた一人で正解を出そうとしなくて大丈夫です。
カミングアウトの伝え方
カミングアウトの伝え方は、結婚の成否に直結しやすいです。 早すぎると重くなるし、遅すぎると信頼を崩す。 だから私は、関係性が育ってきた段階で、事実+気持ち+見通しの3点セットで話すのをおすすめします。
ここで大事なのは、完璧な説明をしようとしないこと。 あなたはプレゼンターじゃなくて、人生を一緒に作る相手に「大事な前提」を共有するだけです。 だから、伝え方は上手いか下手かより、誠実さと、相手の不安に向き合う姿勢が効きます。

話すときのコツ
- 事実だけでなく、あなたの気持ちも添える
- 親なきあとの兄弟の世話は、制度や支援で分散する前提を伝える
- パートナーを介護要員にせず、人生の味方として頼る
カミングアウトを「怖い話」から「設計の話」に変える
相手が不安になるのは自然な反応です。 だからこそ、具体的な情報(グループホーム不足と費用、障害基礎年金いくら、成年後見制度と家族信託、遺伝カウンセリング費用など)を揃えておくと、話が現実的になります。
私はよく、次の順番で話すのをすすめています。
おすすめの順番
- 兄弟の状況を短く事実として伝える
- あなたの気持ち(大切に思っている、でも不安もある)を添える
- 親なきあとに向けて、支援を分散する方針を話す
- パートナーに「作業」ではなく「理解者でいてほしい」と頼む
最後にもう一つ。カミングアウトは一回で終わる話じゃないです。 相手の理解は段階的に深まります。 だから、最初は重くしすぎず、でも隠さず、少しずつチームになっていく感じがちょうどいいですよ。
障害者兄弟が結婚できない対策
最後に、障害者の兄弟がいることで結婚できないと感じるときの対策を、私のおすすめ順でまとめます。 ポイントは、気合いで乗り切るんじゃなくて設計でラクにすることです。 あなたの優しさや責任感は、そのままだと重荷になりやすい。 でも設計に回すと、めちゃくちゃ強みになります。
ここまでの話を踏まえると、結婚できない不安は「感情の問題」だけじゃなく、「情報」「制度」「分担」「合意形成」の問題でもあります。 だから、対策は一つの必殺技じゃなくて、いくつかのピースを組み合わせるのが現実的です。

対策ロードマップ
- 親なきあとと兄弟の世話を見える化する
- グループホーム不足と費用の情報を早めに集める
- 障害基礎年金がいくらか、支援制度も含めて把握する
- 成年後見制度と家族信託を専門家と一緒に検討する
- 遺伝の不安は遺伝カウンセリングで整理する
- カミングアウトの伝え方を準備して、パートナーとチーム化する
行動の順番を間違えないのがコツ
私は、いきなり「結婚する・しない」を決めるより、先に「不安の材料」を集めるのがおすすめです。 不安って、材料が揃うほど小さくなります。 逆に材料がないと、想像が暴走して「結婚できない」に固定されやすいです。
だから、今日できる小さな一歩としては、次のどれか一つでOKかなと思います。
- 兄弟の生活と支援を、箇条書きで見える化する
- 自治体の障害福祉窓口に「将来の住まいの選択肢」を相談する
- 年金の状況を確認して、足りない分の制度を調べる
- パートナーに「将来の話をしたい」とだけ伝えて、話す日を決める
注意:数字や制度は年度や地域で変わります。 正確な情報は公式サイトをご確認ください。 最終的な判断は、自治体窓口・年金事務所・弁護士や司法書士・医療の専門家にご相談ください。
ここまで読んで、少しでも「これなら動けるかも」と思えたなら十分です。 障害者兄弟がいるから結婚できない、で終わらせなくて大丈夫。 あなたの人生を守りながら、家族のことも現実的に支える形は作れます。 あなたのペースで、一つずつ整えていきましょう。
